『ペイ・フォワード 可能の王国』

●中国人が同時にジャンプ
しばらく見ていたのですが、以前に見たことのある映画でした。多分、以前は途中から見たのでしょう。
この中で、中国人が同時にジャンプすれば、地軸がずれるというのが慣用句的に出てきていたのですが、先日の、「デモクラシー・ナウ」で、オノ・ヨーコがその言葉を、より積極的な意味合いで使っていました。女性司会者は、最初から最後まで極端に左の顔を歪めていて、嫌いならその回だけでも休めばいいのにと思いました。あるいは単に顔面神経痛とかかも知れませんが。そういえば、『ペイ・フォワード』の社会科教師も顔が引きつっているのですが、今日は途中までしか見なかったので何が原因でそうなっていたのか思い出せません。
●キムラヤでデモクラシーナウ
『デモクラシー・ナウ』は良い番組だと思うのですが、今日の夜7時ごろ、クレアモールの文具店キムラヤの道路側を向いたテレビにも、『デモクラシー・ナウ』が写っていました。そこまで人気の番組だとは思いませんでした。いつもは、標準放送をワイド画面に引き伸ばして映しているのが気になるばかりのキムラヤのテレビなのですが、今日だけは、そんなことも気になりませんでした。キムラヤの平和活動という感じでしょうか? キムラヤとデモクラシーナウに、拍手
●依存症vs自分探し
川越は禁煙条例があるのですが、クレアモールを往復すると数人はタバコを吸っている人を見かけます。とりあえず、今日はそのうちの一人がパチンコ店に入るのを見ました。ニコチン中毒にしてパチンコ依存症ということですね。依存症の人というのは、『heroes』にも出てくるし、権力者の意のままに動く大衆という様なイメージまで含めれば、あらゆる映画やドラマに繰り返し出てきている人物像だと思うのですが、その対極にあるのが、自分探しを続ける人なのではないかと思います。極端な話、キルゲゴールが自身の深遠を覗き込んだお陰で世界がどうにか変わったか? というと否定的な気分になりますが、そうではなくて、小説家が世に出るまでの鳴かず飛ばずの20年とかです。無視された人が、自傷行為に走ったり、ただただ時間つぶしをするのに対して、期待されすぎた人が、不安になり、あがいて、苦しむという対比です。
KKKとNRA
KKKの代わりにNRAができたというアニメビデオをyoutubeか何かで見たのですが、黒人に対してひどいことをしたので、復讐されるに違いないとおびえ、こういうのは、日本に原爆を落としたので、アメリカもいつか誰かに核攻撃を受ける運命だと信じ込むというのと同様、アメリカ人を戦争中毒に追い込むきっかけとしてはもっともらしいと思います。ただし、もしかすると、そもそもはピューリタンが迫害されたのがアメリカが戦争中毒になった原因だという風に、アメリカ人の頭の中で被害と加害のバランスが取れているのだとしたら、困ってしまうわけですが。
●迫害の連鎖
ペイ・フォワード』は、善行が累乗で広がる可能性というアイデアですが、ピューリタンが受けた迫害が、インデアン、アフリカからの奴隷、日本やイラクでの空爆という風に広がっているのがアメリカを見ると、いじめられた子供が、親になったときに、自分の子供をいじめてしまうとか、いじめられた韓国人が、アメリカの大学で銃を乱射して何十人も殺した事件と同じ図ですね。間違ったしっぺ返し戦略によって、悪の連鎖反応が進むという例の方がはるかに多いように感じます。
●称えるべき?
オノヨーコが言っていたことに、私はアメリカ人を非難しない。アメリカにはジョンレノン同様今も暗殺されるリスクがあるにも関わらず、平和のために戦っている人が大勢いる。その勇気ある人たちの存在を海外で紹介し褒め称えているという様なことがありました。皮肉にも取れますが、確かに、拝金主義で戦争中毒のアメリカ人という風に世界から非難されるアメリカよりは、地軸をずらせと期待されて苦しむアメリカの方が、良い連鎖を生む可能性はありそうです。

とりあえず、Wii投票チャンネルに、「あなたの名刺の肩書きには、平和活動家が含まれている?」という質問を提案してみます。