『キャプテン・ウルフ』を見ました。

単に『キンダーガートン・コップ』の真似をしただけの作品くらいに思って見たのですが、思いのほか楽しめました。

子供たちの敵役のレスリング部コーチにしろボーイスカウトの悪がきにしても見るからに弱そうで、お決まりの反撃がほとんどいじめにしか見えないのは、ディズニー映画だからわかりやすくする必要があったからなのでしょうか。

あと、悪役に2人の忍者が出てきました。セリフでは北朝鮮のスパイということになっているのですが、忍者の装束で出てきたら日本のイメージが重なるでしょう。それに、俳優の一人Mr.Chun役はDenis Akiyamaという名前で日系人でしょうし、顔がいかにも縄文系の日本人です。
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=Denis+Akiyama+

バットマンビギンズ』での影の同盟のリーダー役渡辺謙も微妙だし、『エレクトラ』の悪の組織『ザ・ハンド』の首領役のCary-Hiroyuki Tagawaって日系アメリカ人の父と日本人の母を持つということですが大抵怖い悪役ですよね。アジア人がハリウッドで活躍するには武術が手っ取り早くて、その結果、悪役を引き受ける確率が高くなったというだけでしょうか?

007映画に北朝鮮が出てきたときはいろいろ抗議があってテレビ版では北朝鮮というあたりがぼやかされたのでしたっけ? そういうぼやかす意図がキャプテンウルフでも漠然と働いて日本風という結果に結びついた?

他方、東アジアの中では日本を、中東地域でのイスラエルの様な欧米の手先としてみている人々の方が多い気がするのですが、イスラエルがアラブ人にだけ効く生物兵器を作ろうとしたが、どうしてもイスラエル人にも効いてしまうので失敗したみたいな話と似ていて、どっちから見ても悪役に見えかねない状況に置かれている日本人というのがとても危うい気がします。