フェノミナン2

フェノミナン」も少し前に見たのですが、前半は「2」でもストーリーをそのままなぞっている感じでした。後半は、前作とは違って自己治癒能力も強化されていて、脳の病気もそのおかげで快癒したことになっていました。そして、前作でもあったたまたま傍受した軍の暗号の不備を指摘したせいで、軍から追われる存在になってしまうというあたりのストーリーを迫力ある俳優を使って、もっと敷衍してありました。

ACCSのセキュリティーの不備を指摘したせいで、不正アクセス禁止法で逮捕された京大の研究員とか思い出してしまいます。文系支配の国日本においてはプログラムが読める程度の事柄が、映画の世界での超能力者と同じくらいの脅威であり、国家の安定を脅かす可能性がある非常事態的な乱暴な扱いをされるわけですね。

軍から逃げつつ、いろいろ修理したり発明したりして過ごすというのが、エンディングなのですが、前作よりは多少ハッピーエンドにはなっているとはいえ、まだまだですね。超能力SFでハッピーエンドは難しいというのは、「七瀬」シリーズの筒井康隆の言葉ですが、筒井をもってしても不可能なのだから、その辺の映画で実現されるはずもありませんね。才能があるなら早死にして当然という1が、才能があるなら国を追われて当然の2に緩和されただけですね。

青色発光ダイオードの発明者が一審の1/100の特許料しか払ってもらえないにもかかわらず和解をして、日本にいても無駄だからアメリカに来なさいとか言っていましたよね。(アメリカに行けば、今度は先発明主義をアメリカ国民にしか認めないという不公正な法律に苦しめられるのが落ちだと思うのですが。)発明家は本来の1/100のはした金で、テロが蔓延するアメリカに追放されてしまう日本であるわけで、超能力映画のストーリーと日本の現実は丁度同じレベルです。

「科学タイムトンネルーライト兄弟
NHKデジタル教育3で、1/13のの再放送を見ました。
実はライト兄弟より先に動力飛行機による飛行を成功させたホワイトヘッドという人がいたという話題を以前、このページでメモしたのでした。
http://www.pag1u.net/hatumei/chasm.html