自衛隊が日本人に銃を向ける未来を反映しているのかも

先日、テレビ版の『戦国自衛隊』を日本テレビで見ました。後編が来週あります。
ペンタゴンのシナリオでは、地球温暖化による異常気象が原因で、20年もしないうちに
世界は食料不足に陥って、様々な戦乱が起きることになっているわけですが、
日本の食糧自給率は40%なので、世界中で日本が一番最初に食糧不足の影響を受ける
ことになります。

そういう情勢になると、北朝鮮とかからテロリストが侵入してくるとか言って、
国民保護法を発動するのは簡単でしょうから、
市民の権利が大幅に制約されて、例えば首都圏で餓死者が出るからとか言って、
自給率の高い北海道とかで、自衛隊が食料を調達する事態も起こるでしょう。

北海道の人も、食糧不足の原因になった異常気象が5年続く可能性もあるわけで、
備蓄すべき食料を感嘆には渡せないと抵抗するでしょうし、そんな時に、北朝鮮
テロリストが自衛隊にロケットランチャーを打ち込んだりしたら、自衛隊員は恐怖のあまり
パニックを起こしてテロリストと国民を区別せずに、銃を乱射するということに
なるでしょう。『戦国自衛隊』でもありましたが、イラクで、大勢の市民がテロリストと
間違えられて米兵に殺されたのとも同じです。

戦国自衛隊』の中でもありましたが、最初は間違って殺したのだった
としても、一度人を殺してしまうと、報復に対する恐怖から、敵を全滅させないと
眠れなくなって、暴走してしまうということも起こるでしょう。
そうなれば、その後は、自衛隊の弾薬が切れるまで日本国民が殺され続ける
ことになります。

国民の側は、高々猟銃程度の武器しか持っていないわけで、その設定も、
戦国自衛隊』と同じになっていると言えるでしょう。

例えば、その頃には、日本が、現在よりさらに進んだ独裁国家になってしまっている
危険性もあり、権力欲に取り付かれた首相が、何をするかわからないと、あらかじめ
食料自給率の高い地域が、レジスタンスを組織し独自の武装を始めている可能性も
考えられます。

戦国自衛隊』では、食料、燃料、武器弾薬は1週間分ということでしたが、
現実の自衛隊にしたところで、例えば、関東で地震が起きたときの炊き出し能力は
全国の自衛隊を集めても1/10しかないという様な頼りないものであるわけで、
食糧不足が原因の暴動鎮圧とかしているうちに、あっという間に、自分たちの
食料も底をついてしまうということになるでしょう。
戦国自衛隊の場合には、タイムスリップによって、少数が切り離されたわけですが、
補給が途絶えることで、指揮系統が混乱し、反乱軍とかも生じてしまうでしょう。

戦国自衛隊』はSFですが、その中に未来の断片が紛れ込んでいないとは限りません。

現在、アメリカで地下水を使ってトウモロコシを作っていますが、あと数年で
地下水を使い果たしてしまうので、輸出できなくなるとかいうのがあります。
トウモロコシのほかにも、アメリカからの輸入が半分以上を占めている食べ物は
いろいろあったはずですが、案外20年もかからずに、日本が食糧不足に陥る
危険性はあります。

アメリカからの年次改革要望書通りに動いている日本政府なので、郵政民営化法案が
通過し現在株が上がっているわけですが、将来もこのままなら、その株が公開された
る頃にはアメリカのハゲタカファンドは、株を高値で売り抜け次は、急激なインフレが
予定されているそうです。例えば、原油が高くなっているのは始まりにすぎず、
結局、農業国アメリカから高い値段で食料を買わされる羽目に陥るようです。
アメリカの地下水がなくなるにつれて、今後徐々に食料が高くなるというのも
陰謀を粉飾しているだけかも知れません。

戦国自衛隊』では、言葉も通じる同じ民族なのに、自衛隊による大量虐殺が
起きてしまうわけですが、その過程に、大きな飛躍があったとは思えません。
未来の日本においても、同様の悲劇が起きてしまう可能性も十分考えられる
ということだと思います。